ここでは、MathTOUCHおよび各種アプリケーションの使用方法や機能などを解説します。ぜひMathTOUCHWebを使って、数式を自由自在に活用し、数学を楽しんでください!
MathTOUCHWebはJavaScriptによって動作します。お使いのWebブラウザにおいて、JavaScriptの実行を許可しておく必要があります。
※JavaScriptをセキュリティの問題から普段使用不可にされている方は、Webブラウザを最新の状態に保ち、上記の設定を自己責任で行ってください。なお、不安な方はMathTOUCHWebを使用後、元の設定に戻してください。
ここでは、MathTOUCHの簡単な使い方を実例で解説します。数式\(y=\alpha^{2}-1\)を入力してみましょう。指示に従って、実際に操作してみてください。
MathTOUCHの起動画面の数式入力・編集エリアをクリックすると入力カーソルが現れます。MathTOUCHのウィンドウは次のような4つのエリアからなり、数式を編集できます。
数式を読むような文字列とは、その数式に含まれる数学記号のキーワード(またはその頭文字)を読む順番に並べたテキストのことです。例えば、数式\(y=\alpha^{2}-1\)を入力するために、文字列”y=a2-1″とタイプします。ここで、\(\alpha\)に対応するキーワードは”alpha”または”a”となります。また、べき乗は記号がないのでキーワードも不要です。(この後で、仮名漢字変換のように候補を選択する手順で実際の数式に変換していきます)。
入力した直後の文字列はグレーで表示されており、まだ変換されていない状態を表しています。もし、数学記号のキーワードがわからない場合は、操作メニューの「入力Support」から探してみてください。
※注意※
次に、入力文字列を希望の数式に変換していきます。[space]バーを押すことにより数式変換が始まります。
強調表示(黄背景)された数式要素が変換対象を表し、ポップアップリストに変換できる候補が表示されます。このように、要素ごとに候補を選択指示することによって数式を確定していきます。次の候補を選びたいときは、さらに[space]バーを押し、希望の候補が表示されたら[enter]キーで対象の要素を確定します。ここでは、最初の文字”y”が対象で、そのままでよいので[enter]キーを押して確定します。
すると、変数対象が2番目の数学記号”=”に移ります。数学記号の”=”の場合は左辺の式と右辺の式の配置も決定しますので、候補リストは記号だけでなく、等号でつながれる左辺と右辺の式も含めて表示されます。
このように、配置が左右される式”y”と”a2-1″は下線でマークされ、作用範囲と呼びます。さらに赤の下線でマークされた範囲は矢印キーで変更可能であることを示しています。ここでは、数学記号候補も配置の作用範囲もそのままでよいので[enter]キーを押して確定します。
編集対象が3番目の変数記号”a”に移ります。候補が記号\(\alpha\)になるまで[space]バーを押してから、[enter]キーを押して変数記号を確定します。
次に編集対象が\(\alpha\)と”2″の間の横並び配置(記号の無い暗黙積)に移ります。
記号が無いため黄色の縦線が間に表示され、2つの作用範囲は下線でマークされます。暗黙積表現はべき乗(上付)や添え字(下付)式に変換できます。ここでは、\(\alpha\)のべき指数部分を2乗とするため、[space]バーを押してべき乗演算を選択し、[enter]キーで確定します。
(参考)下図の状態でべき指数部分(赤下線)を矢印キーで”2-1″まで拡げると図の吹き出しの結果になります。
最後に、編集対象が数学記号”-“に移ります。そのままの候補(引き算)で[enter]キーを押して確定すれば数式全体の構築が完了します。
すべての数式要素が確定したら、もう一度[enter]キーを押すことにより、数式出力エリアに指定形式の式表現が出力されます。
なお、指定形式は[出力形式]メニューから変更が可能です。
数式構築が完了すると、再びグレーのカーソルが現れ、その左の部分が枠で囲まれます。枠は削除・訂正対象を表しており、枠の部分を削除したり、カーソル位置に続けて、新たな数式入力を繰り返すことが出来ます。
※注意※
出力結果はTeXやMathMLの編集アプリケーションの原稿にコピー&ペースト出来ます。